【18禁】黒くて深い(前半)

付き合ってます。

些細なことで喧嘩してしまったギロクルのレイプ小説。

18歳未満の方は閲覧をご遠慮下さい。



「おい、待てクルル」


「うるせぇ!先輩なんか知らねぇ!俺だって浮気してやる!」


それは本心からの言葉ではなかった。

ギロロが夏美と楽しそうに話しているのを目撃してしまい、思わず出た言葉。

いつもなら見て見ぬふりくらいできるが、この日のクルルにはそれ程の心の余裕が無かった。

連日の徹夜明けで、数日ぶりにラボから顔を出したクルルは、久しぶりに恋人に会えるのを柄にもなく楽しみにしていた。

しかし、ラボから出て初めて目にした恋人は、クルルの存在に気付かず、他の女性と談笑していた。

それが嘗て彼が想いを寄せていた相手だったのだから、不安になるのも尚更だ。


「クルル…冗談でも言っていいことと悪いことがあるぞ」


「冗談なんかじゃねぇよ!先輩があの女と浮気するってーなら、俺だって睦実や隊長と…!」


「……ほう?」


鋭い目つきでギロリと睨まれ、咄嗟に言いかけてやめる。

やばい、と脳が警告している。

しかし、既に手遅れだった。

気迫に気圧されクルルは思わず後ずさるも、ギロロが逃がすものかとクルルの細い腕をつかみ、ギリギリと力を込める。


「いっ……!せ、んぱい?」


「……来い」


「くっ?!」


ギロロは酷く低い声で一言だけそう言うと、有無を言わさず腕を引っ張り歩き出す。

クルルは何とか腕を振り払おうと抵抗を試みるも、腕力では到底敵うはずもなく、どうすることもできぬまま、気づけば庭のテントの前まで来てしまっていた。

ギロロは、そのままテントの中へ入るや否や、突然クルルを乱暴に押し倒した。


「な、にすっ……んんっ!」


クルルの言葉を待たず、覆いかぶさると無理やりその唇を奪う。

いつもの甘く蕩けるような優しいキスではなく、乱暴で貪るようなキス。


「んっんっ……んっ…!」


クルルは苦しくなってギロロの胸を力一杯押し返そうとするも、全くもってびくともしない。

その間にもギロロは、片手でクルルの両手首を抑えつけると、空いたもう片方の手をおもむろにクルルの下着の中に入れ、中心をまさぐり始めた。


「んんっ……ふ、ぁ…っ!」


敏感な部分を強く刺激され、背筋に電流が流れるような衝撃が走る。

生理的な涙がクルルの頬を伝って流れるのを見て、ギロロはようやく唇を離した。

しかし、まさぐる手は止まることなく、クルルの中心を力任せに扱き続ける。


「やっ…やめっ…!せ、んぱっ…!」


――怖い


ただ、そう思った。

全く愛情を感じない、一方的な行為。

ギロロの瞳の奥は真っ暗で、何を考えているのか分からなかった。


――いつもの先輩じゃない


違う人間に犯されているような錯覚を覚え、クルルは恐怖を感じた。


「は、離せっ…!こんなっ…レイプみたいなのやだっ…!」


「心配するな、終わる頃には気持ち良くなっている」


「やぁ…!やだっ…!んっ、くぅ…っ!」


泣き叫ぶクルルを見て、ギロロが不敵に微笑む。

そこにいつもの優しいギロロはいなかった。


蛙小屋。

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